ニュースフィード
2025年12月、「ケレンディアⓇ錠 10mg/20mg」(一般名:フィネレノン)は、慢性心不全※1に対する効能
又は効果の追加承認を取得しました。
本剤は、ミネラルコルチコイド受容体(MR)の過剰活性化を抑えることで、心不全の増悪や進行を抑制することが期待される、非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)です。
※1
本剤の効能又は効果(抜粋):「慢性心不全 ただし慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。」
※2
推奨クラスⅡa:エビデンス・見解から、有効・有用である可能性が高い
1)
Solomon S, et al. N Engl J Med 2024; 391(16): 1475-1485.
[COI]本試験はバイエルの資金により行われた。また、著者にバイエルの社員及びバイエルよりコンサルト料等を受領している者が含まれる。
2)
日本循環器学会/日本心不全学会. 2025年改訂版 心不全診療ガイドライン.
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Kato.pdf(2025年12月閲覧)
HFpEF患者の増加と治療のアンメットニーズ
国内のHFpEF(LVEF≧50%)患者数は、高齢化や生活習慣病の増加に伴い増加し続けています1)。一方、HFpEFに対して予後改善のエビデンスを有する薬剤は限られていました2)。
MR過剰活性化抑制の意義
MRの過剰活性化は心不全増悪・進行の主要な原因です。
ケレンディアは、MRの過剰活性化を抑えることで、心不全の増悪や進行を抑制することが期待されます。
HFpEF・HFmrEF患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験FINEARTS-HF
LVEF≧40%の慢性心不全患者6,001例を対象に、心血管複合エンドポイントの発現率の低下に関して、プラセボに対するケレンディアの優越性を検証することを目的とした国際共同第Ⅲ相試験FINEARTS-HFが実施されました2)。
心不全診療ガイドラインにおけるクラスⅡaの推奨
FINEARTS-HF2)の結果を受け、ケレンディアは『2025年改訂版心不全診療ガイドライン』3)において、HFpEF・HFmrEFの薬物治療としてMRAで唯一クラスⅡa※2で推奨されています。
今回は、2025年12月に新たに慢性心不全※1の追加承認を取得したケレンディアについてご紹介しました。
HFpEF・HFmrEFの新たな治療選択肢として、ケレンディアをお役に立てていただけますと幸いです。
※1
本剤の効能又は効果(抜粋):「慢性心不全 ただし慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。」
※2
推奨クラスⅡa:エビデンス・見解から、有効・有用である可能性が高い
1)
Fujimoto W, et al. Circ J 2021; 85: 1860-1868.
2)
Solomon S, et al. N Engl J Med 2024; 391(16): 1475-1485.[COI]本試験はバイエルの資金により行われた。 また、著者にバイエルの社員及びバイエルよりコンサルト料等を受領している者が含まれる。
3)
日本循環器学会/日本心不全学会. 2025年改訂版 心不全診療ガイドライン.
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Kato.pdf(2025年12月閲覧)
